『エルメス(HERMES)』は、あのオレンジが鮮やかなブランドカラーになっている、誰もが一度は手に入れたいと思っているであろう、憧れのハイブランドですよね☆
今回の記事では、そんなエルメス(HERMES)の名前やロゴ、それに製品名の名前の由来をご紹介していきます!
『HERMES』はなぜ【エルメ】と呼ばないのか?エルメスの名前とロゴの由来
エルメスは綴りとしては『HERMÈS』で、フランス語の読み方であると【エルメ】となり、最後の【S】は読まないのですが、実在した人物のお名前が由来のため、【エルメス】と最後の【S】も読むのです。
つまり、エルメスの創業者は「エルメスさん」というお方です。
本名はティエリー・エルメスさんとおっしゃるのだそうですよ~!
エルメスという名前が出現したのは、今から200年以上前のナポレオンが台頭していたころにさかのぼります。
ナポレオンの率いる軍隊が、イギリスを征服すべくブローニュに集まりました。
その時に集結した鞍職人の中に「エルメスさん」がいました。
このエルメスはエルメス(HERMES)を創業した、ティエリー・エルメスではありませんが、同じ一族の一人であると言われています。
ティエリー・エルメスも馬具職人として技術を磨き、40歳の時に自身の工房開き『エルメス』をスタートさせました。
その後、子孫に受け継がれた『エルメス』ブランド。
今では信じられないと思うのですが、その名前は、一時的に変わった時もあったのです!
実は、1902年に『エルメス兄弟社』という名前に変更になっています。
これは、エミールとアドルフの二人の兄弟によって変更されました。
その後の1922年にはエミールが兄のアドルフより会社の所有権を買取り、『エルメス』に社名を戻しました。
名前が変わっていたのはこの20年間だけで、その後は現在まで『エルメス』の名前は受け継がれています。
HERMESのロゴに隠された信念とは?
HERMESのロゴは、ティエリー・エルメスが馬具工房から始めたブランドにちなんで、四輪の馬車と従者が描かれています。
馬具工房から始まったのだから馬車が描かれていている・・・だけではなく、このロゴにはエルメスの信念が隠されているのです!
それは、
「エルメスは最高の品質の馬車を用意します。ですが、それを御すのはお客様自身です」
という意味が込められています。
その真意は、『私たちは上質な品物を作ります。すべてはお客様のために。主役はあくまでもお客様自身です。』というものです。
お客様が求める上質なものを真摯に作り続けてきたエルメスならではの発想ですよね♪
また、エルメスオレンジと言われる、特徴的な美しい発色のオレンジ色は、戦時中の出来事がきっかけになりました。
オレンジ色が使われるようになったきっかけは、戦時中に当時包装に使われていたベージュの紙が手に入らなくなり、仕方なく工房にあったオレンジ色の紙で代用したのです。
その後終戦を迎え、もともとのベージュの紙に戻そうとしたところ、オレンジ色の紙を希望するお客様の声が多く、そのままオレンジ色の包装を使う事になりました。
現在では、エルメスを象徴するカラーになりましたね。当時からお客様の望む事を一番に考えたエルメスならではのお話しですね。
エルメスのバッグについている名前の由来とは?
エルメスのバッグと言えば「バーキン」や「ケリー」が有名ですよね。
この「バーキン」や「ケリー」は人の名前が由来である事は、多くの方がご存知ですよね。
バーキンはイギリスの女優、ジェーン・バーキンのためにエルメスが作ったバッグだから「バーキン」と名付けられました。
ケリーは発売当初は「サック・ア・クロア」という名前でしたが、モナコの公妃となったグレース・ケリーが愛用していた事から、「ケリー」という名前に変更されました。
その他にも、沢山の商品が依頼をした人や最初の持ち主の名前がそのままバッグの名前になっています。
実は日本人の名前のバッグもあるんですよ♪
マレット・タナカ(Mallette・TANAKA)と呼ばれるバッグがあります。
これは大型の旅行鞄で、その名前の通り日本人が発注して作られたバッグです。
そのタナカさん。
どんな方なのか気になりますよね。
発注者のタナカさんは、田中 肇さんという方です。
1990年に自らパリのエルメス本店にカバンのデザインを持ち込み、そのイメージをエルメスが具現化して、マレット・タナカは世に生まれました。その機能性の高さから多くの人に愛されるバッグになっています。
最近では、モデルのエル・マクファーソンが発注した巾着型のバッグ「エル」もあります。
いつかは自分の名前のバッグをエルメスに作ってもらいたい・・・・
発注者の名前を付けてくれるなんで、夢がありますよね(*´Д`)
エルメスはバッグだけでなく、ガムケースや笛、センスなども製造されていますので、自分の名前のついた商品を作ってもらえる可能性もあると思います。
そんな目標を胸に抱きながら、これからも精進しようと思っている私なのでした♪
NO.8800-3